新着情報
心理教育の「こころ元気講座」の風景 PSW編
当院の心理教育は、病気や障がいへの理解を深める講義編「こころ元気講座」と、自分一人だけで病気の苦労を抱えず、同じ立場の人同士が話し合い、情報交換することで、ピアサポートやエンパワメントを目指す「グループ別ミーティング」を行っています。
グループ別ミーティングは、疾病にかかわらず入院1~2か月以内の方を対象とする「入院初期グループ」、回復期の統合失調症の方を対象とした「回復期グループ」、抑うつや不眠に悩む人を対象とした「気分コントロールグループ」、暴力行為などの問題行動を抱える方を対象にした「爆発ミーティング」の4つに分かれて話し合いを行っています。様々な問題や、心配事が出され、時には、みんなでSST(社会生活スキルトレーニング)をしながら、問題への対処方法を深めています。主治医と話すのと異なり、参加者一人一人が聞き役にもなるので、それぞれの自信につながるようです。
「こころ元気講座」は、医師・薬剤師・精神保健福祉士・管理栄養士・看護師らが持ち回りで講師を行い、コーディネーターを作業療法士が行っています。
今回は、精神保健福祉士の担当でした。テーマは、~自立した生活を目指して~。家庭に戻った後に使える様々な社会資源の勉強会になりました。講義とはいえ、いつも活発な質疑応答と、コーディネーターによる笑いが湧く和やかな会になっています。60分間、患者さんも出入り自由なオープングループで、会場も病棟内ホールです。出るつもりはなかったのに、トイレの帰りに立ち寄ってそのまま質問する方もいて、にぎやかな雰囲気でした。
9月からは、ご家族を対象にした心理教育「家族教室」の第10クールがはじまります。10年目を迎える節目に、職員も更なるパワーアップを図るため研修会づけになっていますが、その件は、また後日報告します。